アーユルヴァストラとは?アーユルヴェーダと植物染めから生まれる布
アーユルヴァストラ(Ayurvastra)という言葉をご存じでしょうか。アーユルヴェーダに触れたことがあっても、アーユルヴァストラという言葉はまだ日本では広く知られていません。けれど、その背景には、植物と布、人と自然を切り離さずに考えるインドの長い文化があります。
アーユルヴァストラとは
「Ayur」は生命、「Vastra」は布や衣服を意味するサンスクリット語に由来します。一般には、アーユルヴェーダの植物文化と結びついたハーブや植物素材を用いて染められた布・衣服を指す言葉として使われています。
大切なのは、単に「自然な色の布」というだけではないことです。植物を色材として使うだけでなく、どの植物を選ぶのか、その植物がインドの暮らしやアーユルヴェーダの伝統の中でどのように扱われてきたのかという背景まで含めて、布づくりが組み立てられていきます。
アーユルヴェーダと植物染め
アーユルヴェーダは、「Ayur=生命」「Veda=知識」という言葉から成り、生命についての知恵を体系化したインドの伝統です。そこでは、人間だけを切り離して考えるのではなく、季節、食事、植物、環境、日々の過ごし方まで含めて生命を見ていきます。
アーユルヴァストラの布づくりも、その延長線上にあります。たとえばターメリック、インディゴ、マンジシュタ、トゥルシー、ニーム、ベチバー、アルジュナなど、インドで長く親しまれてきた植物が染色に使われます。色は、化学染料で均一に作るのではなく、植物そのものの個性から生まれます。
草木染めとの違い
日本語で近い言葉は「草木染め」ですが、アーユルヴァストラは植物染めそのものに加えて、アーユルヴェーダの植物文化を背景に持つ点が特徴です。つまり、色だけを見るのではなく、その植物が持つ歴史や文化まで布の中に受け継いでいく考え方です。
ニラーマヤ アーユルヴァストラ
ニラーマヤは、インド南部ケララでこのアーユルヴァストラの考え方を現代の暮らしへつないでいるブランドです。GOTS認証オーガニックコットンを中心に、植物染めの糸を使い、職人の手によってヨガマット、瞑想マット、ブランケット、アイピローなどを仕立てています。
ニラーマヤのヨガマットには、オーガニックコットンに加えてジュートと天然ゴムを使用。約183×76cmのゆったりしたサイズで、植物染めの布の感触と、ヨガマットとしての安定感を両立しています。
瞑想マットは約76×76cm。オーガニックコットンを植物染めし、ヨガマットよりもシンプルで持ち運びやすい形に仕立てています。日々の瞑想、自宅で静かに坐る時間、リトリートや旅先にも使いやすい一枚です。
「効能」ではなく、自然との関係を取り戻す布として
アーユルヴァストラについては、植物そのものの伝統的な使われ方が語られることがあります。一方で、ニラーマヤでは特定の病気を治す布として商品を紹介しているわけではありません。私たちが大切にしているのは、自然素材に触れること、植物が生んだ色を見ること、そして一枚の道具を長く大切に使うことです。
ヨガや瞑想の時間に毎回同じマットへ戻る。手で触れる。坐る。呼吸をする。その繰り返しの中で、一枚の布が自分自身へ戻る場所になっていく。アーユルヴァストラは、そのための静かな土台にもなり得ると私たちは考えています。

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