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ニラーマヤとの出会い③

更新日:1月6日

電車に揺られること約7時間。

私たちはついに、ヨガアシュラムのある

マドゥライという地に到着しました。


駅からアシュラムまでは、

車かトゥクトゥクでおよそ30分ほど。


駅を出ると、スーツケースとリュックを背負った私たちは

どう見ても観光客。

お願いする前から、トゥクトゥクのドライバーたちが次々と後ろをついてきます。


マドゥライは、とても大きな街に感じました。

車の数、交通の勢い、人の多さ。

インドのエネルギーが一気に押し寄せてくるような感覚です。


その日のうちにアシュラムへ着きたかった私たちは、

まずレストランで昼食をとり、

小一時間ほど街を歩いた後、

スムーズにトゥクトゥクに乗り込みました。


目的地は

Sivananda Yoga Ashram(シヴァナンダヨガアシュラム)。



街を離れるにつれて、景色は少しずつ変わっていきます。


道は広くなり、交通量は減り、

賑やかな街並みから、だんだんと田舎の風景へ。


乾燥した、どこか砂漠に近いような道を進んでいくと、

牛や山羊が放牧されていて、

「ああ、インドに来たんだな」と実感します。


ガタガタの路地に入り、

数分ほど揺られた先に現れたのは、

想像以上に立派なアシュラムでした。



アシュラムでの詳しい体験については、

また別のブログでじっくり書こうと思いますが、

ここではヨガマットの誕生秘話に関わる部分だけ、

少しだけ触れていきます。



まず、アシュラムとはどんな場所か。


簡単に言えば、ヨガの寺院です。

ただし、僧侶のような人たちが静かに修行しているだけの場所、

というわけではありません。




世界中から人が集まり、

ヨガの指導者資格を取るために集中的に学ぶ人、

資格は取らずとも、一定期間滞在しながら

規律ある生活の中でヨガを学ぶ人。


年齢も、職業も、国籍も、本当にさまざまです。


ここでは、

身体を動かすアーサナだけでなく、

日々の掃除を行うカルマヨガ、

ヨガ哲学の学び、

朝晩の瞑想、

神様の歌を歌うキールタンなど、


ヨガの全体像を体験として学びます。


ただ身体を動かすことだけが、ヨガではない。

そんな当たり前で、忘れられがちな本質を、

ここでは毎日の生活を通して教えられるのです。




もちろん、

毎日しっかりとヨガアーサナの時間もあります。


90分のヨガを、1日2回。


実は、

ニラーマヤの販売ストーリーは、

まさにこのアシュラムで始まることになりました。


アシュラムには、

数ヶ月滞在する人もいれば、

数日で次の旅へ向かう人もいます。


常に人が入れ替わりながらも、

ヨガを愛する者同士、旅人同士、

すぐに打ち解けていきます。


人生や魂について学びに、

この場所には、今日も誰かがやってくる。

そんな場所でした。




ヨガアーサナの時間になると、

大きなホールに皆が集まり、

それぞれヨガマットを敷いて準備を始めます。


私たち夫婦も、

ケララで手に入れた

ニラーマヤのオーガニックコットンヨガマットを

颯爽と広げます。



すると、不思議なことに——

毎日、隣にマットを敷いた人たちが、

必ずと言っていいほど声をかけてくるのです。


「なんて素敵なヨガマット!どこで買ったの?」

「ちょっとそのマット見せて!」

「えっ、コットンでできてるの?」


多くの人が、

クルクルと丸めたプラスチック製のヨガマットを使っています。

広げても、端がくるっと丸まってしまうことが多い。


その中で、

コットンのマットがピタッと美しく敷かれている姿が、

とても印象的だったようでした。



1ヶ月の滞在中、

このヨガマットは、本当に何度も何度も褒められました。


「たまたま買っただけ」のマットなのに、

なぜか自分たちのことのように誇らしい気持ちになる。


そんなある日、

アシュラムに滞在していたスロベニアからいらしていた女性が、

こんなことを言ってくれました。


「あなたたち、このヨガマットは販売できると思う。

世界に出ていっていいプロダクトよ。

私は以前、アフリカの商品を輸入するコンサルタントをしていたから、わかるの。」


その言葉が、

私と妻の中で、静かに、でも確かに響きました。


そして私たちは、

アシュラムから思い切って、

ニラーマヤの販売会社へメールを送ってみたのです。



返ってきた返事は、驚くほど前向きなものでした。


「アシュラムでの生活が終わったら、

ぜひケララに来てほしい。

そこでミーティングをしよう。」


1ヶ月間のアシュラム生活を終え、

身も心も、まるで生まれ変わったような感覚のまま、

私たち夫婦は再び電車に乗ります。


揺られること、また7時間。


向かった先は、

再びケララ州・フォートコーチ。




ここから、

ヨゴダとニラーマヤの物語は、

いよいよ「現実の形」を持ちはじめることになるのです。

 
 
 

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