ニラーマヤとの出会い④
更新日:9月20日
ニラーマヤとの出会いへ
1ヶ月以上にわたる南インド・マドゥライのシヴァナンダ・ヨガ・アシュラムでの滞在を終え、私たちは再び7時間の列車に揺られながら、ケララ州へと戻りました。
アシュラムという場所は、あらゆるものが清らかに整えられた環境です。
そのため、一歩外へ出て再びインドの街の喧騒に投げ出されたとき、私たちは日常生活へ戻ることに大きなショックを感じました。
それも無理はありません。アシュラムは、静寂に帰るための空間だったからです。
日々身体を整え、瞑想を行い、食事は体に刺激の少ないベジタリアン食。そこにはなく、ただ穏やかに時間が流れています。私たちの理想とする暮らしの原風景が、そこにはありました。
インドで働き詰めの現地の人々の中にも、数ヶ月に一度はアシュラムを訪れ、数週間かけて心身をチャージする人もいます。アシュラムはたくさんの人にとって、欠かせない心の支えなんだと思います。
そんな静寂の世界から街へ出ると、状況は一変します。クレイジーな交通状況の中をトゥクトゥクで切り抜け、降りた瞬間から「あれやこれや」と声をかけられる、忙しない人々の熱気に圧倒されました。レストランに入れば、アシュラムでは出合わなかったスパイシーな料理が並び、胃袋を強く刺激します。普段の私たちが、いかに刺激の中で生きているのかを、改めて実感させられる経験でした。
この大きなギャップを感じながらも、私たちはケララに到着しました。翌日のニラーマヤとのミーティングを前に、期待と緊張が入り混じった独特の心持ちで眠りについたのを覚えています。
翌日、トゥクトゥクに揺られること30分。ついにニラーマヤの本社へ向きました。
たどり着いたのは、海の目の前に建つとても美しい建物でした。波の音と心地よい風。

「この環境でつくられているからこそ、あの唯一無二の使い心地が生まれるんだろうな」
その光景を見ただけで、妙に腑に落ちるものがありました。
そこで私たちを迎え入れてくれたのが、創業者であるマシューさんです。
彼自身も日々ヨガを実践している方でした。長年、染料の専門家としてキャリアを積んできたマシューさんが、その知識を活かして「ヨガに関わる本当に良いものをつくりたい」という想いから立ち上げたのが、このニラーマヤというブランドだったのです。
工場を案内していただくと、そこには驚きの光景が広がっていました。何十種類ものハーブやスパイスが染料として使われており、目に入るものすべてが自然由来。プロダクトの素晴らしさの根源に触れ、私たち夫婦はますますこのブランドのファンになりました。
そして、ついに本題に入ると、マシューさんはこう言いました。
「日本のお客様が増えていて、ちょうど信頼できる販売者を探していたところだったんだ。そこへ君たちから連絡が来た」
まさに、用意されていたかのようなタイミングでした。
アシュラムでは、「世界は常に、ベストタイミングで物事を起こしてくれている」と学びました。それが今、現実になったことに納得と驚きを感じました。
この巡り合わせを目の当たりにし、これは私たちがするべきことなんだろうなと、素直に納得できました。
こうして、日本にニラーマヤのヨガマットを届けるということが決まったのです。
ヨガを学べば学ぶほど、「すべきこと」は自然と向こうから巡ってきて、自分たちの内側からも、最も良いタイミングでエネルギーが湧き上がってくる。その確信が、私たちの中心で確かな形を成していきました。
それから一年。
このありがたいご縁を形にするために、私たちは大きな決断をしました。
それが、私たちの住まう地・長野県長谷での**「合同会社ヨゴダ」の設立**です。
私たちの挑戦が、ここから本格的に動き出すことになります。

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