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ヨゴダ設立①

ニラーマヤとの出会いを経て、ここからは「合同会社ヨゴダ」の設立に至る背景を綴っていこうと思います。

ニラーマヤの本社を後にした私たちは、インド旅行の締めくくりとしてムンバイを訪れました。最後に向かったのは、巨大な黄金のドームがそびえる「グローバル・パゴダ」です。

そこで瞑想し、深い静寂と平安に包まれながら、私たちのインドの旅は幕を閉じました。アジア各地を巡り、その精神性に肌で触れ、アシュラム(道場)で過ごした日々は、私たち夫婦にとって人生の転換点となる大きな経験となりました。


滞在したアシュラムには、ヒマラヤで20年もの修行を積んだ「スワミジ(師)」がいらっしゃいました。

スワミジとはインドの寺院やアシュラム(道場)で、精神的な教えを説く師のことです。日本語の「師」や「僧侶」に近い存在ですが、単なる指導者ではありません。世俗的な所有物を一切持たずに生きる「出家者」としての側面を持ち、人々に知恵を授けながら、自らも真理を探究し続ける生き方を体現しています。

彼は芯の通った強い感じと同時に、包み込むような優しい雰囲気や冗談を言って笑わせる茶目っ気を兼ね備えた、とても魅力的な方でした。私はスワミジから少しでも多くを学びたい好奇心で、毎日の講義をワクワクしながら聴講していました。


アシュラムには、ティータイムになると東屋(あずまや)に皆で集まる習慣があります。世界中から集まった生徒たちが英語で語らい、時折アシュラムの辺りに住んでいる野生の猿も顔を出す、穏やかで賑やかな時間が流れる場所です。



輪の中心にはいつもスワミジが座り、自らの経験談を話したり、生徒たちの質問に答えたりしていました。

スワミジに興味津々だった私と妻はスワミジに多くの質問を投げかけました。アシュラムの運営について、あるいはスワミジ自身のヒマラヤでの壮絶な経験について……。東屋で過ごすわずか30分のティータイムは、毎日のとても楽しい時間の一つでした。

ある日のこと、スワミジと話していると、一人の新しい生徒が近くに座り、私たちの会話に加わなた時だったでしょうか。初対面の彼と自己紹介を交わそうとした時、スワミジが突然、私たちのことをこう紹介したのです。

「彼らは、日本にアシュラムを作る人たちだ」

あまりにさりげない一言だったので、その場では聞き流してしまいそうになりました。しかし後になって、二人きりになった時にその言葉がじわじわと心に響き、私たちは顔を見合わせました。アシュラムでの心地よい生活を体験する中で、「日本に帰ったら、こんな環境を作りたい」という想いが、日に日に強くなっていたからです。



インドからの帰路、私たちはアジアの旅で出会った最高の景色、美味、そして友人たちのことを振り返りました。その中で、日本に持ち帰り、形にすべきこととして残ったものが二つありました。

一つは、「ニラーマヤのオーガニックコットン・ヨガマットを日本へ届けること」。

もう一つは、「スワミジに授けられた『アシュラムを作る』という言葉」です。

こうして私たちは住まう地である長野県伊那市長谷へと帰国しました。

 
 
 
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